2026-03-17
 

無礼な職場から「礼節」のある職場へ
行動変容に特化した「シビリティトレーニング」を開発・提供開始

~ハラスメント、インシビリティ研究の第一人者、津野香奈美教授監修。
「行動」にフォーカスし、心理的安全性の高い組織を創る~

企業向けに『はたらくをよくする®』支援事業を展開するピースマインド株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:荻原英人)は、職場の対人関係改善と心理的安全性向上を支援するため、神奈川県立保健福祉大学大学院の津野香奈美教授監修のもと「シビリティトレーニング」を開発し、サービスの提供を開始いたしました。

シビリティとは

相手に対する否定的/無礼な言動をしないという決定であり、社会規範を維持するための礼節が保たれている言動です。職場にシビリティを体現できるリーダーが増えることで、仕事満足度および組織コミットメントの向上、メンタルヘルスの安定、離職意識の低下といった効果が期待できます。

「シビリティトレーニング」開発の背景

2020年6月施行の「改正労働施策総合推進法」から5年あまり経過し、各種ハラスメント防止への取り組みは様々なかたちで実行されてきました。各社の状況により取り組みに差はあるものの、ハラスメント防止に関する意識は少しずつ定着してきているように思われます。

一方で「ハラスメントとまでは明確に言えないが、不快感を覚えるような言動」「あまり良くはないと分かっているが、ついやってしまう言動」といった特徴に代表される、「インシビリティ」というコミュニケーションについてはまだ多くの企業に残された課題であると言えます。

特に、新入社員が現場に配属される時期においては、配属先の先輩や上司による何気ない「インシビリティ(無礼な言動)」が、新人のリアリティ・ショックを増大させ、早期離職を招く要因の一つとなっています。また、人的資本経営の重要性が高まる中、社員一人ひとりのエンゲージメント向上は不可欠であり、その基盤となる心理的安全性を確保するための具体的な打ち手が求められています。シビリティ(礼節)を高めることは、単なるマナーの範疇を超え、組織全体のパフォーマンスを最大化させるための喫緊の経営課題であると私たちは捉えています。

ピースマインドではこの課題に対するソリューションとして2023年に「インシビリティマネジメント®研修」を開発し、数多くの企業で実践してまいりました。導入企業からは本当にたくさんのご好評の声をいただいていたのですが、その中には「インシビリティという課題に取り組む中で生まれた、この”会社をさらに良くしていこう”という流れをもっと推進していきたい」という前向きなフィードバックが数多く含まれていました。

そこで企業の中に生まれたムーブメントを一層推進していくため、また目指すべきネクストステージを具体化する一環として、引き続きハラスメント及びシビリティに関する研究の第一人者である神奈川県立保健福祉大学大学院 津野香奈美教授による監修のもと、「シビリティトレーニング」の開発を行いました。

シビリティトレーニングでは従来のハラスメント防止教育にありがちな「マイナスをゼロに近づける」というアクションから「プラスを増やしていく」というアクションへの転換が企図されており、参加者が自らの言動を振り返りながら、より良い職場作りのための立ち振る舞いやコミュニケーションの在り方について体験的に学ぶことができるプログラムとなっています。

「シビリティトレーニング」の特長

1 行動変容に直結するようなスキルの習得

1回目の研修では、実際のロールプレイを通して、シビリティなコミュニケーションを学習します。ロールプレイを通して身に着けた対応を、実際に職場で実践し、メンバーからのフィードバックをもらいます。2回目の研修では、実践の結果の振り返りを基にメンバーへ働き掛けていく方法を学習します。

2 本質的な「開かれた対話」のためのプログラム設計

他者に対して思いやりや優しさをもって丁寧な言葉遣いで接するように心がける、という表面的な礼節ではなく、相手と対等で開かれた対話ができることこそが「シビリティの本質」であると位置付けます。参加者が過去の経験則のみに基づく独りよがりなマネジメントから脱却できるような、本質的なスキル習得に焦点を当てたプログラム設計となっています。

3 心理学的知見に基づく、組織のシビリティを高めるための仕掛け

具体的場面を想定しメンバーにどのような声掛けを行うのがベターなのかについてグループディスカッションを行ったり、心理学の研究事例を参考にアプローチの違いによるメンバーの意欲への影響について解説することで、参加者が職場改善の課題のひとつとしてシビリティを捉えられるようになります。

「シビリティトレーニング」の受講者のメリット

1 管理職として、ひいては熟達した社会人としての礼節の有用性を理解できる

普段何気なく表れてしまっている自らの立ち振る舞いや言葉遣い等について改めて意識を向けるとともに、「シビリティの基本」として押さえるべき4つの礼節について具体的な行動として理解できるようになります。

2 開かれた態度で相手と対話するためのスキルが習得できる

経験知に基づく独りよがりなマネジメントだけではなく、シビリティの本質である「開かれた対話スキル」を習得・実践することによって、メンバーにとって本当に必要な関わり方に向けて自らの行動をアジャストできるようになります。

3 職場の風土改善のための具体的なアクションを理解し実践できるようになる

自らの言動をブラッシュアップするのみならず、メンバーへの関わり方、特に注意指導場面への介入方法やメンバーの意欲や行動を強化するための「褒める方法」について実際的な場面を想定しながら習得を目指します。

【監修者:津野香奈美教授のコメント】

「シビリティ(Civility)」とは、共に働く仲間への礼節ある行動・相互尊重の姿勢を指します。職場にシビリティの風土が根づくと、ハラスメント防止にとどまらず、イノベーションの促進や従業員のウェルビーイング向上など、組織全体のパフォーマンスに好影響をもたらすことが研究によって示されています。

しかし従来、シビリティ向上プログラムは長期かつ大規模な取り組みが多く、導入のハードルが高いものでした。本トレーニングは、その課題を打破すべく開発したものです。わずか全2回という、導入へのハードルの低さを保ちながら、確実な行動変容と職場改善につながるよう、科学的知見にもとづいて設計しています。

「ハラスメントがない職場」をゴールとせず、その一歩先にある、誰もが活き活きと働ける職場を目指す──そのための実践的な第一歩として、ぜひ本トレーニングをご活用ください。

<監修者略歴>

神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科 教授

津野 香奈美

東京大学大学院医学系研究科専門職学位課程および博士課程修了。博士(医学)、博士(保健学)、公衆衛生学修士。大学院在学中に米国NIH(国立衛生研究所)の組織内紛争解決処理部門にインターン。

和歌山県立医科大学医学部助教及び講師、米国ハーバード大学公衆衛生大学院客員研究員、神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科講師・准教授を経て現職。大学院では健康行動科学、社会健康学・社会疫学、産業保健学の講義を担当している。

平成28年度厚生労働省「職場のパワーハラスメントに関する実態調査検討委員会」委員、令和2年度厚生労働省「職場のハラスメントに関する実態調査検討委員会」委員、令和2~3年度「中小企業におけるハラスメント相談体制実証事業検討委員会」委員、令和4年度厚生労働省「カスタマーハラスメント・就活ハラスメント等防止対策強化事業検討委員会」委員。(株)クオレ・シー・キューブ 人と場研究所所長、相模原市参与、小田原市ハラスメント対策推進アドバイザー、港区男女平等参画苦情処理委員、目黒区男女平等・共同参画オンブーズ、日本産業ストレス学会 理事、日本行動医学会 理事、日本産業衛生学会 代議員、日本公衆衛生学会 代議員、日本疫学会 代議員。

【研修コンテンツイメージ】

今後もピースマインドでは、はたらく人と組織の「はたらくをよくする®」に寄与するソリューションを積極的に提供してまいります。

【参考情報】

 

【取材等のお問い合わせ先】
ピースマインド株式会社 マーケティング部
担当:髙橋(たかはし)、末木(すえき)
お問合せ:https://www.peacemind.co.jp/contact/form_interview