2025-10-10
 

ピースマインド、
EAP(従業員支援プログラム)の効果測定を公開開始
国際標準指標「WOS」を活用し、
利用前後比較で効果を可視化、半年ごとに継続公開へ

企業向けに『はたらくをよくする®』支援事業を展開するピースマインド株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:荻原英人、以下「ピースマインド」)は、当社が提供するEAP(従業員支援プログラム、以下EAP)の効果測定の結果を、2025年10月より継続的に公開します。

EAPのカウンセリング実施前後で同一アンケートを実施し、比較・分析した結果、全項目で改善が確認され、特に「仕事への集中度(プレゼンティ―イズム)」「職場での苦痛」「仕事への取組み」「人生の満足度」「ジョブパフォーマンス」においては統計的に有意な改善が示されました。

【効果測定実施の背景】

2023年から職場における「心の健康」への投資活動を支援する産官学で連携した取り組みが、経済産業省中心に推進されています。2025年10月には、サービス導入企業が情報収集やサービスの選択を支援する「ウェルココ」がリリースされる予定です。このような取り組みもあり、サービス事業者側においても提供サービスによってどのような導入効果がもたらされるのかについて、公表することがますます期待されるようになっています。

 

ピースマインドは、EAPの導入効果を測定するために、グローバルで標準的に用いられるEAP効果測定指標であるWOS(Workplace Outcome Suite、以下WOS)を用いて、カウンセリングの効果測定を行っています。評価の難しいカウンセリングサービスについて、継続的に価値評価指標を示していく取り組みを行うことにしました。

 

【調査概要】

調査対象期間:2024年10月1日~2025年3月31日

調査対象者:カウンセリング利用者のうち、事前・事後アンケート双方に回答した125ケース(*1 )

回答:Webアンケート形式、任意 (*2 )

 

【調査結果サマリ】

  • プレゼンティーイズム:「問題あり」率 60% → 44%に改善
  • 職場での苦痛:「問題あり」率 61% → 49%に改善
  • 仕事への取組み姿勢:「問題あり」率 66% → 53%に改善
  • 人生満足度:「問題あり」率 42% → 22%に改善
  • ジョブパフォーマンス:平均スコア 5.2点 → 6.0点に上昇
  • アブセンティーイズム:平均 5.9時間 → 4.8時間に減少(有意差はなし)

 

総じて、利用者の心理的安定感や仕事への取組み姿勢、生活全般の満足度に改善が見られ、EAPの有効性が示されました。

 

(考察)

本調査では、全ての項目で改善が確認され、特にプレゼンティーイズムや職場での苦痛、人生満足度などで顕著な改善が見られました。これにより、EAPカウンセリングが利用者の心理的安定や仕事への取組み姿勢の向上に寄与している可能性が示唆されます。今後も継続的にデータを公開し、改善傾向を追跡してまいります。

 

【参考:統計的検定結果】

  • プレゼンティーイズム:p=0.000, Cohen’s d=0.345
  • 職場での苦痛:p=0.005, Cohen’s d=0.228
  • 仕事への取組み:p=0.001, Cohen’s d=-0.276
  • 人生満足度:p=0.000, Cohen’s d=-0.316
  • ジョブパフォーマンス:p=0.000, Cohen’s d=-0.326
  • アブセンティーイズム:p=0.164, Cohen’s d=0.097

 

【今後の展開】

データ更新周期は半年毎です。次回の結果公表は、2025年11月上旬を予定しています。

 

今後もピースマインドは、「はたらく人の抱える不を解決し心豊かな未来を創る」という企業理念のもと、EAPの実効性を見える化し、企業の「はたらくをよくする®」取り組みを支援してまいります。

 

*1 カウンセリングは1回あたり50分です。相談者が抱える相談・問題の単位をケースとし、1ケース内で実施するセッション回数・期間は、契約や内容によって異なります。

*2 ケース開始時(初回セッション開始前)に事前アンケートを、ケース終了後(最終セッション実施後)に実施後アンケートの回答を求めます。
 

【参考情報】

 

【取材等のお問い合わせ先】
ピースマインド株式会社 マーケティング部
担当:髙橋(たかはし)、末木(すえき)
お問合せ:https://www.peacemind.co.jp/contact/form_interview

 

 【プレスリリース】2025-10-10_ピースマインド、EAP(従業員支援プログラム)の効果測定を公開開始.pdf