インターネットなどのデジタル技術を応用して精神健康を測定し、その保持・増進を支援する介入プログラムを提供する「デジタルメンタルヘルス」技術とこれを用いたサービスについて基礎および応用研究を実施し、人々の精神健康の向上に役立つ研究成果を発信することを通じて社会に貢献します。また研究成果をもとに、医学教育にも貢献します。
本社会連携講座では特に職場のメンタルヘルス対策や健康経営における心の健康づくりにデジタル技術を応用するための研究を行います。労働者の心の健康に関してデジタルメンタルヘルスを専門に研究する大学内の研究室の設置は世界ではじめてです。
(東京大学本部広報課2022年6月1日発表プレスリリース「15社共同社会連携講座設置のお知らせ(*)」より)
インターネットやAIなどの最新の技術は、人々の仕事や生活を変化させると同時に、心の健康へのアプローチを大きく変化させました。デジタルメンタルヘルスとは、こうした最新の技術を人々の心の健康問題の予防や改善に用いることを意味します。
デジタルメンタルヘルスの研究領域には、例えば大規模なデータを用いた心の健康問題の早期発見や将来予測、日々の心理・行動データの収集による心の健康状態の測定(「デジタルバイオマーカー」)、さらにストレスマネジメントやレジリエンス向上プログラムをアプリやインターネットを通じて提供するデジタルメンタルヘルス介入が含まれます。さらに新しい技術やサービスも研究されています。
わが国が目指す「Society5.0」社会では、デジタル技術を用いて病気の予防や健康寿命の延伸を行うことが期待されています。新型コロナウイルス感染症の流行は、人々の心の健康に大きな影響を与えると同時に、ソーシャルディスタンスを保ちながら心の健康を支援する必要性を高めました。今日、デジタルメンタルヘルスの重要性がますます高まっています。
過去数年間にアプリを含め多数のデジタルメンタルヘルスサービスが提供されるようになりました。しかしこれらのうち大半は、基礎となる科学的データが欠けていたり、効果評価研究がなされていなかったりするため、本当に有効なものであるかが不明です。デジタルメンタルヘルスを人々の心の健康に役立つものにするために、これに関する科学的研究を行ってデジタルメンタルヘルスサービスを開発し、普及することが重要です。(東京大学本部広報課6月1日発表プレスリリース「15社共同社会連携講座設置のお知らせ(*)」より)
デジタルメンタルヘルス講座参画への期待~ピースマインド代表取締役 荻原 英人より~
ピースマインドは、1998年の創業以来「はたらく人が抱える不を解決し 心豊かな未来を創る」をミッションに、EAP(従業員支援プログラム)サービス、ストレスチェック等のメンタルヘルスを軸にした専門的な支援サービスを提供することで、1000社を越える企業の「はたらくをよくする®」を支援してまいりました。
本社会連携講座に参画し、共同研究を推進することで、当社が蓄積してきた、はたらく人および組織への支援の実績、知見、データを活用し、エビデンスのある効果の高いメンタルヘルスソリューションを開発し、社会実装を進めてまいります。
* 東京大学本部広報課2022年6月1日発表プレスリリース「15社共同社会連携講座設置のお知らせ」
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/
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【プレスリリース】2022-06-01_ピースマインド、東京大学大学院医学系研究科社会連携講座「デジタルメンタルヘルス講座」に参加 .pdf