第10回
EAPを社員にもっと知ってほしい!
プロモーションの第一歩

First step in promoting EAP to employees

2022-12-05 19:19

今回のご相談者

喜多見 俊二さん(30歳)

金融・保険業J社 人事担当 (従業員数750名 / 本社所在地:東京都港区)

 

ピースマインドのEAPを導入して2年目。

お助けマン

ミスターパイン

EAPやストレスチェックなど、ピースマインドが提供するサービスのご担当者が抱える課題を解決し、企業にお勤めの皆さまの「はたらくをよくする®」ことに喜びを感じながら日々活動している相談役。趣味は英会話。


 

喜多見さん「パインさん、お久しぶりです。EAP導入の際には色々とご相談に乗っていただき、ありがとうございました。これまで社外に相談窓口がなかったこともあって、社員向けのガイダンスのアンケートでも『機会があれば使ってみようと思う』っていう声も多かったんですよ。」

 

パイン「Great to hear! 実際、その後の状況はいかがですか?」

 

喜多見さん「それが・・・、導入してしばらくは相談も多くて、こんなに悩んでいる人がいたのか、よかった、と思っていたのですが、2年目に入るころから件数としては少し減ってきていて。社員のストレスが減ったのならいいんですけど、そういうわけでもないと思うんですよね。」

 

パイン「困ったり悩んだりしている社員はまだまだ居そうなのに、なかなか利用に繋がっていない、ということですなね。ちなみに、EAPは社員にどのように紹介されていますか?」

 

喜多見さん「新人や中途で入社する社員には、制度の説明と合わせてプロモーションのカードを配布しています。あと、社内のイントラのページには、窓口の情報や使い方に関する資料がまとめて見られるように置いてありますね。」

 

パイン「なるほど、社員がアクセスしやすいところに情報がまとまっている、というのは素晴らしいですね。That is very important.」

 

喜多見さん「あ、ただ、この間3年目の社員がキャリアの相談で僕のところに来て、いろいろ悩んでいるみたいだったんでEAPを紹介したんですけど、『そういえばそんなものもありましたね』みたいな反応だったんですよね。確かに、相談窓口のことなんて普段はあまり意識しないですよね。」

 

パイン「I see. なかなか日常目にすることがない情報だと、忘れてしまうことも多いですよね。そういう意味でも、EAPの効果的な活用という点では、定期的なプロモーションはやはり大事になりますね。」

 

喜多見さん「確かに、最初は大々的にガイダンスしたり、全社ミーティングで経営から説明してもらったりしましたけど、その後は積極的に情報発信はしてこなかったですね。とはいえ、ガイダンスは一度やっているわけですし、どんなふうにやっていけばいいのか…改めてセミナーとかやった方がいいんですかね?」

 

パイン「セルフケア等メンタルヘルスのテーマと合わせて新たにセミナーを開催するのももちろん1つの方法ですが、認知を高めるという意味ではそこまで大々的にやらなくても、まずは今ある施策と組み合わせながら、社員の目に触れる機会を増やしていくのも良いかもしれませんね。

例えば・・・

・ストレスチェックの実施や、高ストレス者の医師面接指導の勧奨と合わせて案内する

・社内で行う健康経営に紐づく施策と合わせて紹介する

・階層別研修の最後にEAPの案内を組み込む」

 

喜多見さん「なるほど、新たに何か大掛かりにするのではなく、今やっていることと組み合わせるというのは良さそうですね。管理職に成りたての方が悩みがちというのは聞いたことあるので、新任管理職研修の最後に紹介してみる、とかはやった方がいいし、すぐにできると思いました!」

 

パイン「あとは、どれくらいEAPが認知されているかや、プロモーションの効果を確かめるためには、アンケートなどを取ってみるのも手ですね。これもわざわざ単独でやると大変ですし、ストレスチェックや従業員満足度調査に項目を追加する、という形で実施している企業もあります。

もしEAPについて認知はされているのに相談が増えない、という場合には、EAPの内容が理解されていなかったり、心理的なハードルが高い、といった別の要因も考えられます。」

 

喜多見さん「確かにそうですね。まずはプロモーションを図ってみて、アンケートも合わせて社員の認知を高めていきたいと思います!」

 


EAPの利用があまり進まないな、と思う場合、社員のストレスが好転した結果であればそれは望ましいことなのですが、そうでない場合はやはり有効活用のための施策を考えていくことが大切になります。  

 

社員への認知を図っていくうえでは、継続的なプロモーションを行っていくことに加え、複数の手法(媒体や社員との接点)を使い分けることも効果的です。  

一例を挙げますと、ポスターなど日常オフィスで目に触れるものに加え、研修や全社ミーティングなどのイベントで紹介する、社内報などの社員への発信情報と組み合わせる、という方法です。繰り返し情報発信をしていても、人が情報を収集する媒体には偏りがある場合があるからです。皆さんの周りに、定期的に社内イントラで情報を発信していても、自分がメンションされていないとそのような情報を全く見ない、という人はいたりしないでしょうか。  

そういう方でも、対面でのイベントで紹介する機会があれば、否応なしにその情報に触れることになりますよね。  

 

また、施策を考える際の考え方の一例ですが、社員がEAPを使うまでのプロセスとして、以下の図のような整理ができます。今回の喜多見さんの相談のケースでは、この「認知」の部分の取り組みの一例を紹介しました。

社員はEAPについてちゃんと認知しているものの相談がなかなか…という場合には、「何が相談できるか分からない」「相談することのメリットは?」「相談の心理的ハードルが高い」といった理解や興味・関心など、他の要因が考えられます。

こちらについては、また別の機会に触れたいと思います。


本日のまとめ

 

①EAPの利用促進には定期的にプロモーションを行うことが必須

 

②プロモーションは複数の手法を組み合わせて

 

③認知や理解の定着を確認するにはアンケートを行うのも◎

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