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ストレスチェックのオプションサーベイ
「職場のソーシャルサポート・インデックス」を提供開始
～上司のサポート力を業務上と情緒面2つの側面で測定・可視化～
1.サービス開始の背景
職場の問題には、従業員のメンタル不調や、モチベーション・パフォーマンスの低下、休職・離職など様々なものがあります。これらの問題は職場において業務の進め方を教えてもらえたり、作業を分担してくれたりといった、周囲からのサポートが不足していることと関連があることが多くの研究で示されています。また、サポートは単に業務上のサポートだけ行っていれば十分というわけではなく、情緒面でのサポートは見落とされがちです。実際に当社のお客様からも「リモート下で若手へのマネジメントが行き届いていないのではないか」「組織内でフォローし合う風土がなくて不安に感じている」といったご相談をいただいています。
当社では、職場のサポートをより詳細に把握することで、実態としてサポートが足りていない組織を把握し、そのような組織に対し適切な形で改善策を届けていくために、「職場のソーシャルサポート・インデックス」を開発し提供を開始いたしました。
2.「職場のソーシャルサポート・インデックス」の特長
本項目は、上司からのサポートを以下の2つの観点から詳しく測定する「ソーシャルサポート尺度」（※1）を採用しています。
・業務的サポート：上司が効果的/効率的にはたらくためのサポートをしてくれるかどうか（※２）
・情緒的サポート：上司が励ましなど情緒面でのサポートをしてくれるかどうか
3. 「職場のソーシャルサポート・インデックス」測定結果のレポート
職場のソーシャルサポート・インデックスでは、A. 現場の組織長に結果をフィードバックするための「組織長向けのレポート」と、B. 要改善組織をピックアップするための「事務局向けのレポート」との2つを作成します。
A . 組織長向けレポート
【図１】組織長向けレポートサンプル
＜組織長向けレポートの特長＞ ※全ての組織でレポート作成が可能です。
① 組織における上司の業務的サポート/情緒的サポートの2次元プロット
業務的サポートと情緒的サポートのそれぞれの得点を2次元プロットの形で見ることができます（図２）。その組織で全体的に上司のサポート状況が良好かどうかや、業務的サポートと情緒的サポートのどちらに偏っているかなどの概観を視覚的に把握することができます。
【図２】 組織における上司の業務的サポートと情緒的サポートの2次元プロット図
② 組織における上司のサポート状況
それぞれの項目の平均値とグラフを確認することができます（図３）。その結果に基づいて、組織において具体的にどういったサポートが足りていないのかを把握することができます。また、同じレポート内にある「サポート改善策を考える際のヒント」を併せて参照していただくことで、具体的なサポートの改善を支援します。
【図３】 組織におけるサポートの状況
③ 上司によるサポートにおいて相対的に低い項目
業務的サポートと情緒的サポートのそれぞれにおいて、相対的に弱みと考えられる上司のサポート行動を確認することができます。どのようなサポートが相対的に不足しているかを把握し、組織の状況をより良くするための施策に活かすことができます。
【図４】 上司によるサポートにおいて相対的に低い項目
B. 事務局向けレポート
【図５】 事務局向けレポートサンプル
＜事務局向けレポートの特長＞
① 職場のソーシャルサポート組織ランキング
上司によるサポートの総合点が最も悪い15組織と、最も良い15組織をランキング形式で表示します。優先的に手を打つべき組織の選定においてご活用いただけます。
【図６】 組織ランキング（ワースト15組織の例）
② 職場のソーシャルサポート トップ組織/ワースト組織の2次元プロット
上記①のランキングにある組織を、業務的サポートと情緒的サポートの２つの観点から確認することができます。組織ランキングを視覚化することによって、改善を要する組織のピックアップと、そのような組織において業務的サポートと情緒的サポートのどちらを優先的に底上げすべきかなどの把握がしやすくなります。
【図７】 組織ランキングの2次元プロット
その他、事務局向けレポートでは会社全体の結果も見ることができます。会社全体において上司による業務的サポートと情緒的サポートのどちらに偏っているのか、また会社全体においてどのような長所・短所があるのかを把握することができます。
4. 職場のソーシャルサポート・インデックスの活用フロー
①職場における上司のサポートに関する課題を整理する
- 「リモート下で若手へのマネジメントが行き届いていないのではないか」「組織内でフォローし合う風土がなくて不安に感じている」など、まず抱えておられる課題感をお聞かせください。それに合わせて、どのような切り口で分析を行うことが適切か、また測定した後の効果的な活用法についてもご提案をさせていただきます。
②測定とレポーティング
- 測定したソーシャルサポートを組織ごとに集計し、現場の各組織長にフィードバックするための組織長向けレポートを作成します。
- また、どの組織においてサポートの状況が悪く、改善する必要があるのか、着目したい階層で改善すべき組織をピックアップするための事務局向けのレポートを作成します。
③改善施策の実施
- 事務局向けレポートの結果に基づいてピックアップした改善が必要な組織を対象に、研修や個別コーチング等の改善施策を行うことなどが考えられます。
- 組織長向けレポートの結果を各組織長にフィードバックすることができ、その際、各組織長への結果の読み取り方のガイダンスや、アクションプラン作成・実行について、当社コンサルタントがご支援させていただくことも可能です。
【図８】 職場のソーシャルサポート・インデックスのご活用フロー
職場の上司によるサポート状況に関して課題感がある場合、「職場のソーシャルサポート・インデックス」をご導入いただくことで、従来のストレスチェックよりも一歩踏み込んだ測定と、改善が必要な組織に対する効果的な施策が可能になると考えられます。
今後もピースマインドでは、「はたらくをよくする®」に寄与するソリューションを積極的に提供してまいります。
※１ 小牧一裕. (1994). 職務ストレッサーとメンタルヘルスへのソーシャルサポートの効果. 健康心理学研究, 7(2), 2-10.
※２ 心理学用語の正式な名称は「道具的サポート」ですが、はたらく人がより理解しやすいように、当社では「業務的サポート」という名称を使用しています。
【参考情報】
- ストレスチェック 「職場とココロのいきいき調査®」
https://www.peacemind.co.jp/service/stresscheck
- 職場のパワーハラスメントリスクを測る新尺度「パワハラ・インデックス」を提供開始～現在と将来のリスクを可視化し、早期発見・早期解決を支援～
https://www.peacemind.co.jp/newsrelease/archives/264
- 長期就業意欲を測る新尺度「レゾナンス・インデックス」を開発・提供開始 ～若手人材の定着に関する組織状態を把握し、 長く働きたいと意欲を持てる職場づくりを支援～
https://www.peacemind.co.jp/newsrelease/archives/309
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