ストレスの度合いは、外部要因だけではなく個人要因も大きく影響 セルフコントロール力とストレスに有効な対処行動の習得が心身健康維持のポイント

~ 就労者のストレスの個人要因に関する調査研究 」から ~

 

 メンタルヘルスサービスを提供する株式会社ピースマインド( 本社:東京都中央区、代表取締役社長:荻原国啓、以下ピースマインド )の調査・研究組織「 ピースマインド総合研究所 」は、跡見学園女子大学文学部中野敬子教授との共同研究により、就労者のストレスの個人要因について調査・分析を行ないました。調査概要と主な分析結果は以下のとおりです。

■ ストレスチェックの概要
Web上に質問紙を公開し、対象者が回答するインターネットリサーチ形式を採用。用いたストレスチェックは以下の8種類。

① ハッスルスケール
 日常生活において葛藤を引き起こすストレッサーであるハッスルの程度をはかる。
 ※日本語版ハッスル尺度(Nakano,1988)をもとに、22項目を抽出
② 健康度
 身体的健康、精神的健康、情緒的健康、社会的健康の4つの健康状態をはかる。
 ※各領域から5項目ずつ抽出、全20項目
③ タイプA
 精力的、競争心、急ぐ行動、短期、仕事への熱意、怒り、敵意に特徴づけられるタイプA行動パターンをはかる。
 ※日常行動質問表(Nakano,1995)をもとに、11項目を抽出
④ 楽観主義
 将来についての好ましい期待度をはかる。
 ※Life Orientation Test(LOT)の改良版であるLOT-R質問表(Scheier er al.,1994)を使用
⑤ 建設的セルフ・コントロール
 日常的な建設的思考、行動傾向の有無をはかる。
 ※日本版セルフ・コントロール・スケジュール(Nakano,1995)をもとに、20項目を抽出
⑥ 問題解決
 問題への有効な対処方法を段階的に考えているかについての能力をはかる。
 ※問題解決能力に関する能力診断調査票(Heppner&Petersen,1982)をもとに、14項目を抽出
⑦ ローカスオブコントロール
 出来事の結果を自分自身の行動によるものと捉えるか(内的統制型)、他人や偶然・運命と考えるか(外的統制型)をはかる。
 ※ローカス・オブ・コントロール(Nakano,1995)をもとに、15項目を抽出
⑧ 完璧主義
 完璧主義傾向の程度をはかる。
 ※APS-R完璧主義質問表(Slaney,et.al.,1996)の日本版をもとに、12項目を抽出

■ 調査結果例(一部抜粋)

※調査結果の一部をご紹介させていただいております。