第13回
人事担当者だって悩みはたくさん!
~人事担当者のEAP活用術~

2023-03-06 10:54

今回のご相談者

生田 麻理恵さん(37歳)

製薬会社G社 人事課長(社員数2100名/本社所在地:東京都港区)

お助けマン

ミスターパイン

EAPやストレスチェックなど、ピースマインドが提供するサービスのご担当者が抱える課題を解決し、企業にお勤めの皆さまの「はたらくをよくする®」ことに喜びを感じながら日々活動している相談役。趣味は英会話。


 

パイン「It’s been a while, 生田さん。先日はありがとうございました。…あれ、ちょっとお疲れのように見えますね。 何かありましたか?」

 

生田さん「パインさん、お久しぶりです。実は最近、パルスサーベイで不調の兆しが見られる社員にアプローチをしようということで、管理職に声をかけたり当該社員と面談をしたりもしてるんですが、いろんな要望が出てきたりとか、そもそもこの社員の状態が大丈夫なのかとかもちょっと心配だったりして…」

 

パイン「なるほど、that seems difficult.  間に挟まれてどっちの言い分も聞かなければいけないですもんね…。 他にもいろいろお忙しいんですかね?」

 

生田さん「前回ご相談したメンタルヘルスチャンピオンの取り組みや、人的資本開示の対応でデータの整備もしなければいけなかったりして、今までなかったような仕事が増えているので、正直いっぱいいっぱいだなとは感じます。本当はもっと腰を据えて不調者の対応とか復職者のサポートとか、丁寧にやりたいなと思っているのですが…」

 

パイン「だいぶ仕事量も多いですし、役割の範囲も拡がってそうですね…。本来やりたい業務になかなか着手できない、っていうのももどかしさもありますよね。上司の方と相談は出来てますか?」

 

生田さん「幸い相談しづらいとかはないんですが、上司も兼務だったり責任範囲が広かったりもしますし、メンタルヘルスの問題とかは必ずしも上司も専門じゃないので…正直なかなか難しかったりします。」

 

パイン「I see.  生田さんに1つご提案なのですが、せっかくEAPをご導入いただいていますし、人事管理職相談の窓口を使ってみてはいかがですか?」

 

生田さん「人事管理職相談って、あの管理職用の相談窓口のことですよね?あとは、復職するメンバーをEAPさんに紹介するときに確か使ったような気がしますが…」

 

パイン「Sure,  それも大事な活用法ではあるのですが、メンタルヘルスの問題を始めとした社員のいろいろな問題に対応しなければいけない『人事の方の相談窓口』でもあるんですよ。」

 

生田さん「言われてみれば、自分が使うっていう発想ってあまりなかったかも。 例えばどんな風に使えるんですか?」

 

パイン「いくつかあるのですが、代表的な使い道を少しご紹介しますね。 1つは、社員への対応の仕方を相談する、というものです。さっき生田さんが言っていたように、メンタルヘルスの問題をはじめ、社員への対応に人事の方が悩まれることってすごく多いんです。そこで、心理の専門家にヒントやアドバイスをもらうっていう使い方ですね。」

 

生田さん「例えばどんなことでご相談できるんですか?」

 

パイン「一例ですが、不調の兆しが見られる社員への関わり方とか、本人の性格や特性を踏まえたアプローチの仕方だったりとか…。ハラスメントを受けた側の心理的なケアとかもありますかね。心の問題やコミュニケーションの問題など、幅広くご相談いただいてますよ。社員にEAPを勧めたいけどどう話したらいいか、みたいなご相談もありますね。」

 

生田さん「なるほど。確かに言われてみると自分でも対応に困ってた部分ってけっこうあるなと思いました。カウンセリングって正直ちょっとハードルがあって、社員に直接勧めるのもためらってたかもしれません。」

 

パイン「あとは、ご自身の気持ちの部分を整理したり、吐き出したりというのにもぜひ使ってほしいと思います。人事の仕事って、日々社内のいろんなことの折衝や、クレームを受けたり、人のケアをしたりと、心理的な負荷が高い側面もあるんですよね。しかも機密性が高かったりセンシティブな内容だったりする…」

 

生田さん「確かに、人に言えない情報を抱えていることはストレスに感じることがありますね。わーってぶちまけられたらどれだけ楽なんだろう、と思ったりもします(笑)」

 

パイン「それに、さっき生田さんも『もっと腰を据えて不調者の対応やサポートに…』っておっしゃってましたが、やっぱり人事の方は人に対して強い思いを持っている方が多いなとは思います。そうすると、社員の悩みに触れたときとか、気持ちに共感しすぎたりして、感情的にもゆさぶられてしまったりする人もいますね。」

 

生田さん「あー、私はそこまでためこまない方だとは思いますが、それでも悩みを聞いたり社員の怒りに触れた日とかは、お風呂で一人でもやもやしてたりするかもしれません。」

 

パイン「仕事の特性上どうしてもそういうことは避けられないんですが、だからこそご自身の状況や悩みを整理したり、そもそもそんなに難しく考えなくても、『吐き出してすっきりしたい!』くらいで使って頂いて、ご自身のコンディションを保つのにうまくEAPを使ってほしいなと思います。

EAPは社員のパフォーマンスを高めるためのサービスですが、その屋台骨になっている人事の生田さんのパフォーマンスもその中に含まれているんですよ。ぜひご自身を大事になさってください!」

 

生田さん「ありがとうございます!早速相談してみようと思います!」

 


この事例の生田さんのように、人事部門の方の仕事はとかく人と人との板挟みになりやすかったり、困ったり不調になっていたり、あるいは怒りやクレームなどを抱えた人と接することが多く、心理的にも非常に負荷のかかりやすい仕事であるという側面を持ちます。

 

社員へのメンタルヘルス施策に関する施策のご相談をしている際にも、「まずは自分がきちんと自分のケアをしなきゃいけませんね」と苦笑いのようにおっしゃるご担当者様は、決して少なくありません。

 

人事担当者の方にもEAPは様々な場面でご活用いただけますが、「社員の方をEAPにつなぐ」以外にも、例えばこんな用途でご相談を頂いています。

 

・メンタルヘルスなど社員の様々な問題に対する対応の仕方について、専門家にアドバイスしてほしい 

・社員にEAPを紹介したいが、どのように紹介したら抵抗なく使ってもらえるか相談したい 

・仕事が多すぎたり複雑だったりで自分自身の頭の整理がついていないので、整理を手伝ってほしい

自分が困ってることや悩んでいることを聞いてほしい

・いろいろストレスフルなことがあったので愚痴を聞いてほしい、吐き出したい  …etc

 

社員の心身の健康を守る人事部門の皆様自身が健康であれるよう、ぜひ効果的にEAPを使って頂ければと思っております。


本日のまとめ

 

人事担当者こそ自分のコンディションを保つためにEAPの効果的活用を

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